パンデミックと保護主義の台頭
―― 輸入からの保護と輸出保護主義
Covid-19 Could Bring Down the Trading System How to Stop Protectionism From Running Amok
2020年6月号掲載論文
「グローバルパンデミック」がどの段階にあるかは地域差がある。自国よりも早く経済を再開できる地域や国があるかもしれない。経済再建の試みが始まった段階で、港が輸入品で埋め尽くされているようなら、国内産業から保護主義を求める圧力は大きくなる。一方、輸出制限策が、ナショナリズムとともに高まっていくことはすでに実証済みだ。実際、仏独だけでなく、イギリス、韓国などの他の数十カ国も医療品や医薬品の輸出を制限している。もっとも深刻な余波が生じるのはパンデミックが収束し、経済生産が再開されたときかもしれない。貿易保護主義を求める社会圧力の高まりを予測もせず、備えることを怠れば、世界は壊滅的な事態に直面することになる。
- コロナと貿易システム
- 保護主義と輸出制限策
- パンデミックと保護主義
- 保護主義の台頭は必然か
- 輸出制限と国防生産法
- 貿易システムを再稼働するには
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